2009年4月12日日曜日

No1 Keiko which is Bokken and Jo

Bokken keiko
(Wooden sword)


中段の構え
・右の構え
 右足の親指は正面を向き、左足親指は正面に対して左90度方向を向く、
 自分の中心(おへそ)の向きは正面であり、木刀をもつ両手は柔らかく保つ。
 剣先の延長線は相対した相手の首元のあたりにあることが理想的である。

・木刀の握り方
 振り下ろす場合
 

 それ以外の場合
 卵を握るように木刀を柔らかく保つ。練習を重ねることで、木刀が体の一部となるような
 意識を保つとよい。


・練習方法
 距離間、高さ、相手の動きを取り入れた形の動き方をするようがよい。
 



合気杖
 現状では明らかではない。今後研究の対象となる。
 
杖での稽古
 杖での技とは神楽の舞である。



2009年2月20日金曜日

基本所作について【座り方立ち方・進み方退き方】

1.進み方退き方
両足を揃え 直立している姿勢より前進する場合 左足より踏み出します。また、元の
姿勢より、後退する場合 右足より下がります。
覚え方は、進左退右(しんさたいう)とおぼえます。左が上位で右が下位です。神道
作法も同じです。

※ちなみに弓道では左進右退ということで同様の動きをする。

2.座り方立ち方
両足を揃え 直立している姿勢より座る場合 左足を少しく退き左の膝を着き 右の
膝を左の膝頭に揃えて、両足のつま先を立てた起居の姿勢になり 両つま先を静か
に伸ばして座ります(正座の姿勢)。
立ち上がるときは まず静かに起居(つま先を立てる)の姿勢をとり 右足を少しく進め
右の膝から立ち上がり、左足を右足に揃えて直立の姿勢となります。
覚え方は、起右座左(きうざさ)とおぼえます。1でも述べましたが左が上位、右が下位
です。

※ちなみに弓道では左進右退ということで逆の動きをする。

日本古来の信仰が日本人のしきたりとなって現在でも生活の中にしっかりと根付いております。
昔から左が身分でも上位とされてきました。左大臣右大臣の官職も左が上位です。
左は日足り、日( 霊、火、陽)が満ち満ちている様子を顕しています。
武士は、左腰に大刀を提げたり差したりしました。大刀は武士の魂であり、尊いもので
あり、大切なものでした。
しかし武器でもあります。また武士の中には左利きの者もいたであろうに、大刀を右腰
に差す者はいません。
おそらく左に差さなければならない理由があったのではないかと思うのは私の考えす
ぎでしょうか?

左が犯してはならぬ 中央(中央は神の座する位置)の次の上位置と捉えれば、また
人間の体の中心は腹で一番要の場所であると捉えたのではないでしょうか。
次に大事な場所が左腰、その大事な場所に武士の魂ともいえる大刀を差すのは、
最も自然ではないかと思います。

その大事な魂を歩いて互いにぶつかり合わぬように左通行になったのも自然の成り
行きである、と思います。

因みに、武士の罪のひとつ切腹について、簡単に記しておきますが、切腹にも作法があり、また検使 役や介添人、介錯人などがいる。切腹を命ぜられた者は、作法通り、沐浴して身を清め、白装束に着替えて切腹場に着く。
末期の杯を飲み干し、検使役に一礼をして腹を切るのですが、これも作法に従い左わき腹より横一文 字に切り、次にみぞおちからへそ下にまっすぐに切り下ろす。
そして介錯人に目礼して合図を送り、それに答えて介錯人は首を斬り落とす。
これは武士にとって一番苦しい死に方でありますが、武士として最も勇猛で、忠誠心が整っていた者として名誉ある死とされました。

日本では人間は生まれながら神にして腹にもその人の霊がいると考えていたのだろうと思います。神道には一霊四魂説があります。人は四つの魂からなっている。これを詳しく説明すると長くなるのでいずれ、何かの機会にいたします。

合気道での木刀稽古の基本体と考え方について

木刀稽古
抜刀術や刀にとらわれず、合気道とは何であるかを
知りうるひとつの稽古方法である。 

【重行先生のアドバイス】
剣や杖はあくまで合気道の根源のものであり、
それらを以って現在の千変万化の動きの合気道になったものであります。
開祖は剣術、鎗術、柔術などあらゆる武道を修行し、
最終的に独特な現代総合武道として、合気道を確立しました。
ですから、剣や杖などは完成された合気道の一原料であり、私達が行っていること
は、完成品の分析をしているに過ぎず、完成品が何の原料から出来ているか、
また原料の長短は、どういうものかを知るため、また この完成品を次に伝えて行く
ために行っているのです。
ゆえに合気道は、左右自在に動けなければ 無手の合気道になりません。
剣や杖の稽古は 合気道の根源を知ることと、武器を持たぬ 無手技の成り立ちを
知ること、また 自分が武器を持っているときの長短を知ることが目的です。
左右の稽古をすることにより その長短を知ることが出来るのである。

【木刀・杖を使い明確にすること】
・相手との間合いを保つこと(すべての入り身が前ではなく、後ろに交わす入り身もあり。)
・相手との息合いを自分の息合いと合わせること
これが整えば、和合・呼吸力・結びを理解する一つのきっかけとなる。
相手の息合いに耳をかたむけることである。

人が自分のことを理解してくれているのではなく、5感で相手を受け入れ一つになるよう心がけることが重要である。相手にまかせ、受け入れる気持ちを抱くことが最高の状況を作ることとなる。 


・上段と中段との違いを認識すること。
基本的には中段から正面うちにいく場合に対応するタイミングは表(このとき裏も可能)
上段の構えから正面うちで振り下ろす場合に対応するタイミングは裏となる。


基本の構え【左半身・右半身ともに鍛錬することを勧める】

【上段】
上段の構え 正面打ち、横面打ち、右半身を主体とする。

【中段】
中段の構え  正面打ち、横面打ち、突きともに、右半身を主体とする。

【練習方法】
正面打ち・横面打ち共通部分

・剣先から20cmの部分が切るポイントとなること
・剣先と自分の中心は常に同方向を向いていること
・両肩は開いた状態で、丹田に意識を持つ
・剣先は相手の首元に向く(中段の構え時)
・構えは両足先が90度を保っていること
基本的には前足の親指が進行方向を向き、後ろ足の親指は前足の親指と90度を保つ。
厳密には前に出ている足は若干外側に向け、後ろの足は若干内側を向かせると、
腰の位置が安定する。
・腰が曲がらないこと(おへその進行方向が目線と同じ角度を保つこと)


【下段】
防御の構え。剣道では相手は突きを意識するという。正面・横面打ちを行うには
他の構えに比べ時間がかかり、相手に打ち込まれてしまう。
剣を下に構えることにより、剣の長さを把握できず、間合いをつかませずに
相手からの攻撃を封じることができたのではないだろうか。
剣を振ることよりも身を守ることを、自分の体さばきが重要となる。


【八双】
竹刀を立てて右手側に寄せ、左足を前に出して構える、言わばバッティングフォームに
似た構え方。刀をただ手に持つ上で、それ以上の余計な力をなるべく消耗しない様に
工夫されており、単純な攻防の意味においては実用性を無視されている。
恐らくは上段が変形した物で、長時間に渡って真剣を手に持ち続けなければならない
状況の為に、自然発生したと思わしき構えである。

【脇構え】
右足を引き体を右斜めに向け竹刀を右脇に取り、剣先を後ろに下げた構え方。
相手から見て、こちらの武器の射程距離を正確に確認出来ない様に構える事から、
八双と同様に対戦相手に肉体的損傷を与え得る凶器を用いた戦闘を前提とした
構えとして用いられる。 

陽の構え、金の構えともいう。 (From Wikipedia)


振り方
【正面打ち】
振り上げる際に剣先は天に向かい、あくまで背中に向かうものではない。
武産合気道においては天にむかい、体の中心を崩さず、振り下ろすことが肝要となる。
剣を振り下ろすと同時に両手指は雑巾をしぼるかのごとく、両小指から順に力強く握り
(牛の乳しぼりとは上下の力配分が逆となるような感じ。)
のように順次自然と指の力が木刀に伝わり、振り下ろすときに生じる重力
に歯止めを両手指で掛けるのである。切り下ろした剣先は中段の構えの状態に戻る。

【横面打ち】
正面打ちと同様、振り上げる際に剣先は天に向かう、右の構えからの横面打ちの場合
右足は右斜め45℃方向に進め、相手の左こめかみもしくは左側面の首に向かい刀を
振り下ろす。この刀の動きと同時に、左足は右30℃~40℃に弧を描きながら左斜め前
の状態で右の構えの状態となる。その際に右足はやや外側に向いている状態となる。
残心の状態ではおへその先は相手の首筋もしくはこめかみ、いわゆる刀で切る場所に
自分の中心が向くのである。





2009年2月19日木曜日

サンシャインコースト道場稽古09・02・19

【船漕ぎ運動の意味】
古事記や神道の中には、海の神に罪・穢れを払い落としてもらうために、
陸よりふねを櫂でこいでいく姿を用いて船漕ぎ運動となったらしい。
詳しくは、古事記や神道にて調べる必要がある。

【半身について】
左半身
 左足を前にし、右足は直角に開く。このとき左手を伸ばし体の中心に持ってくる。
 楽な姿勢をするとおへその向きが右45度の方向に向いてしまうが、中心を
 まっすぐにもって行くことが大切である。

右半身
 左半身同様、左右が逆になるが、同じ注意が必要となる。


【禊の仕方(船漕ぎ運動)について】
1.左半身・・・古事記では沖に出るまでのきつい部分を左半身でしっかりとこいでいくシーン
・「イエー」で両手を前に手は開いた状態、「エイ」で握りこぶしをつくり、中心に引き込む。

2.右半身・・・沖に出て、右半身に変わり、ゆったりと漕ぐイメージを
・「エイ」で握りこぶしを作り、中心に引き込む、「ホー」で両手を前に手は開いた状態。
 ※このとき、押す方「ホー」に対しての動きがメインである。

3.左半身・・・海の神にもう少しで近づくため、急いで漕いでいくイメージ
・「エッサ」「エッサ」というかたちで、前後に腕を動かす。
 だんだんに感覚を早く行っていく。


【船漕ぎ運動の効果】
・手が最初に出て(もしくは引いて)次に腰、続いてひざという形で連動して行われる。
・合気道は禊わざであり、船漕ぎ運動が円滑に行われれば基礎の体の動きに反映される。
・古事記にある禊をイメージすることで、心の部分の禊につながる。
 ※ただ、滝に打たれたり、寒い時期に水風呂に入ることが身を清めることではなく、
   自分自身にイメージ力を持たせた状態で、行うことが大切である。


【今後の課題】
1.「イエー」「エイ」「ホー」「エッサー」の言葉はどのように生まれたのか?

2.船漕ぎ運動の発端はどの著書もしくは開祖から発生したものか?

3.初心者に教えるための受身・基本動作の方法
  ・前受身
  ・後受身
  ・膝行(しっこう)
  ・入り身転換(3種類、通常通り・上段の構え・相手の突きを想定した場合)
  ・正面打ち・横面打ち・逆横面打ち・正面突き


【本日行った技】
1.逆半身片手持ち呼吸投げ
2.逆半身片手持ち隅落し(裏)
3.横面打ち四方投げ(流した表)

【前回行った技】
1.逆半身片手持ち隅落とし(表・裏)
2.正面打ち第一教表
  【課題】力の強い人や背の大きい人の場合のやり方はどのようにすべき研究対象
3.横面打ち小手返し
4.座技呼吸法